「ロゼットAKシリーズ」
天然セラミドの有効性
セラミドの役割
皮膚の表面には、タンパク質でできた角層があり、この角層の細胞と細胞の間にあるのが”セラミド”と呼ばれる脂質です。セラミドは、新陳代謝の過程で作られる「細胞間脂質」で、約30%の水分を抱え込み、細胞と細胞を糊のようにつなぐ働きがあります。セラミドが豊富にあると、角層のうるおいが保たれ、みずみずしくしっとりとした肌になります。
一方、アトピー性皮膚炎の肌は、セラミドが異常に少ないことがわかっています。また、加齢によってもセラミドが減少し、汗をかかない季節になると表皮から水分が蒸発しやすくなります。
セラミドは表皮の健康を保つ、いわばバリアの働きをしています。表皮が健康な状態であれば、皮膚の水分も失われにくく、また外からの刺激やダニ・ほこりなどの抗原(アレルギーの原因)は、皮膚の中に入ってこられません。ところが、アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、もともとセラミドが少ないため、バリア機能が低下して、皮膚内部から外へ水分が失われやすく、皮膚が乾燥し抗原が皮膚内に入りやすくなっています。抗原が表皮に侵入すると、アレルギー反応が起こり、皮膚にさまざまな炎症が起きます。
アトピー性皮膚炎は、いわば「異常乾燥肌」といえます。ですから、治療では皮膚の炎症を抑える薬物療法とともに、表皮の乾燥を改善し、バリア機能を高めるセラミドを中心としたスキンケアがとても大切になります。
ロゼットAKシリーズに配合されている
天然セラミドとは・・・
アトピー性皮膚炎でお悩みの患者さんにも安心してお使いいただけるように、ロゼットAKシリーズには健常な馬の新鮮な脊髄から抽出した天然セラミド「ウマスフィンゴ脂質」を配合しました。この天然セラミドはガラクトシルセラミドを70%以上含み、スフィンゴミエリン、ホスファチジルエタノールアミン、レシチン、コレステロールなどもバランスよく含有し、肌のバリア機能と水分保持機能を高めます。
ロゼットAKシリーズの天然セラミドの有効性
※ロゼットR&D調べ
天然セラミド「ウマスフィンゴ脂質」の主成分
「ガラクトシルセラミド」が
セラミド合成酵素を増やし、セラミド量を増やす
ガラクトシルセラミド(GalCer)とは、セラミドにガラクトースが結合した構造のスフィンゴ脂質です。GalCerは、セラミド合成酵素を増やすことで、角層セラミド量を増やすことが分っています。
- 外部からのガラクトシルセラミドの適応
- 複数のセラミド合成関連酵素※1の発現を増やす
※1 βグルコセレブロシダーゼ、
グルコシルセラミド合成酵素、
スフィンゴミエリン合成酵素、セラミド合成酵素3、
脂肪酸伸⾧酵素4 - 角層セラミド合成の促進
- 表皮の種々のセラミド※2を増やし、
ラメラ構造の形成を促進する
※2 セラミドEOS、セラミドNS/NDS、セラミドAP、
セラミドNP、セラミドAH
ガラクシルセラミドが
細胞間脂質のラメラ構造を再構築
GalCerを添加していない荒れ肌では、ラメラ構造の乱れが確認されるのに対し、荒れ肌に0.5%GalCerを使用することで、角層のラメラ構造がきれいに形成されることが確認されました。(三次元皮膚モデルにSLS処理をして荒れ肌を誘導し、1日1回4日間サンプルを塗布し、電子顕微鏡で観察をしました。)